ピック病の症状

ピック病の症状

ピック病は初期の段階から性格や人格が大きく変わります。
コミュニケーション能力も低下します。

 

異常行動が目立ちます。
通常の社会生活をする上で、支障が顕著に現れるのが特徴です。

 

最初から人格や行動に異常が見られます。その為、精神疾患の誤診や誤解が生じ易いと言えます。

 

又、同じ認知症のアルツハイマー症とも混同されがちです。これはピック病が一般的に未だ、知られていない事が理由です。

 

他の症状として毎日、同時間の同じ行動パターンがあります。所謂、常同行動を繰り返します。

 

同じ道を2回、3回と歩いたりします。
話しや言葉、食べ物、料理などが毎日、同じです。

 

痴漢行為、万引き、無銭飲食、放尿、一時的な暴力があります。
周りへの配慮の欠如があります。

 

間違いを指摘されても、誤る風もありません。只、あっけらかんとしています。他人の言葉や行動を真似します。

 

落ち着きが無く、集中出来なくなります。
感情の変化に乏しく、いつ見ても無表情のままです。

 

上機嫌と思ったら、突然、怒り出したりします。周囲との協調性がなく、情緒的な付き合い、交流が出来ません。

 

病気への自覚症状がなく、健常者と思い込んでいます。医療機関の受診や、通院が困難になります。食欲が貪欲になったり、甘党になったりします。

 

食べ物に大きな変化が現れます。家事を一切、しなくなり、無気力でごろごろするだけです。

 

トイレやベッドのシーツを汚してもそのまま、放置しています。毎日、同じ服装で清潔なものに着替えようとはしません。

 

髪の毛を洗う、お風呂に入るのを嫌がり、無頓着です。以上の様な症状が、ピック病患者にはみられます。

 

どれ1つ取ってみても、心配なものばかりです。

 

しかし、決して口うるさく指示したりしない事です。行動を強い言葉で非難する事も避けましょう。優しく、労わる様に患者に接する事が大事です。

 

特に食べ物などは目に付く所に置かない工夫が必要です。十分な咀嚼もなしに、際限なく食べてしまいます。

 

その理由から、窒息の危険があります。又、摂取が過剰になると、糖尿病や肥満の可能性も出てきます。患者の病状次第で極めて広範囲な介護が必要になります。

 

介護する側の責任は重大です。いつも声を掛け、1人にしない様にします。患者の言動を受け入れ、共感します。

 

患者が好むパズルやトランプ、編み物やクラフトを勧めます。
良い刺激を繰り返し与える様にします。

 

老人会など、昔の仲間やご近所さんと交流する機会を作ります。

 

この様に、普段の生活の中で出来る事は沢山あります。